VEGAや、RadeonSettingの欠点として、リグが再起動したさいにwattomanの設定をやり直しHBMを一度切って再度有効にしなければなりません。
リグがなんらかの不具合で再起動してしまった際にそれらの設定をすべて自動で書き換え、マイニングしてくれるように設定しました。
必要なもの
devcon
OverdriveNTool
流れとしてはdevconでVEGAをリセット、OverdriveNToolでwattomanの設定を書き換えていきます
devconを使うためにWindows Driver Kitをインストール
devcon.exeはwindows driver kit(WDK)の一部なのでWDKをインストールします。
使うのはWDKのみなのでStep 2: Install WDK for Windows 10, version 1709からwdksetup.exeをダウンロードしてインストールします。
インストールが完了するとdeveconが使えるので一度vegaを無効化し、再度有効化にしてみましょう。
使い方はコマンドプロンプトを管理者権限で起動し、deveconがあるディレクトリまで移動して
devcon.exe disable “PCI\VEN_1002&DEV_687F” でVEGAを無効化
devcon.exe enable “PCI\VEN_1002&DEV_687F” で再度有効化できます。
devecon.exeは最初C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64にあるはずです。
OverdriveNToolの設定
OverdriveNToolをダウンロードしてきて解凍します。
解凍してOverdriveNTool.exeを実行し、チューニングの設定をしたらsaveからプロファイル名を入力してプロファイルを保存しましょう。
Windows起動時にすべて実行するbatファイルを作成する
ここまでで、VEGAの無効化と再度有効化、OverdriveNToolを使用してプロファイルの適応までできるようになったのでこれらをWindows起動時に自動で実行させるバッチファイルを書きます。適当にメモ帳を開いて記載し、拡張子を.batに変更すれば作れます。
僕が書いたbatファイルを例として掲載しておきます。
imeout /t 10
cd C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64
timeout /t 1
devcon.exe disable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”
timeout /t 10
devcon.exe enable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”
timeout /t 3
cd C:\Users\user\Desktop
timeout /t 3
OverdriveNTool.exe -p0″1″ -p1″1″ -p2″1″
解説していきます。
途中に入っているtimeout /t は時間を空けて処理して処理時間を待機しています。timeout /t 3なら次の命令実行まで3秒待機しています。
cd C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Tools\x64でdevconのあるディレクトリを指定し、
devcon.exe disable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”
でVEGAを無効化
devcon.exe enable “PCI\VEN_1002&DEV_687F”
でVEGAを再度有効化しVEGAを再起動しています。
次のcd C:\Users\user\Desktopですが、OverdriveNTool.exeをデスクトップに置いたためデスクトップを指定しています。なのでOverdriveNTool.exeがあるディレクトリを記載してください。
最後の OverdriveNTool.exe -p0″1″ -p1″1″ -p2″1″は
GPUが3枚刺さっているので -p0で1枚目のGPUを指定し、”1″はOverdriveNToolのプロファイル名を適当に1にしたので1と記載してあります。なのでダブルクォーテーションの中はプロファイル名を記載してください。
これを-p0から-p2までGPU3台分適応させています。
作成したbatファイルをWindows起動時に実行させる
作成したbatファイルのショートカットを作成し、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
に置いておけばwindows起動時に自動で実行されます。
右クリックからプロパティを開き、詳細設定の管理者として実行する、のチェックボックスを忘れず入れておきましょう。
Windowsを再起動してみて、うまく実行されれば終了です。お疲れさまでした。
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